【2024|過去問解説】横浜国立大学 経済学部 数学第1問

過去問解説

第1問

問題

正の整数nに対し、関数f(x)

f(x)=x34x22nx+8

と定義する。xについての方程式f(x)=0が3つの実数解α,β,γ(α<β<γ)

をもち、そのうちの1つが負の整数であるとする。次の問いに答えよ。

東進 過去問データベースより引用

(1)

(1)

正の整数n,およびα,β,γを求めよ。

ポイント①

3次方程式は、まず無作為に数字を当てはめてみる

1つの解は負の整数なので、1から当てはめてみる!

x=1のとき、

f(1)=(1)34(1)22n(1)+8=14+2n+8=3+2n

f(1)=0より、

3+2n=02n=3

上を満たす正の整数nはないので、不適

x=2のとき、

f(2)=(2)34(2)22n(2)+8=8442n(2)+8=162n(2)=16+2n+1

f(2)=0より、

16+2n+1=02n+1=16

上を満たす正の整数n=3なので、解の1つは2である!

ポイント②

無作為に当てはめた適当解を使って、3次方程式を因数分解する

n=3のとき、f(x)=x34x28x+8なので、

x34x28x+8=0(x+2)(x26x+4)=0x=2,3±5

α<β<γなので、α=2,β=35,γ=3+5

解答(1)

n=3 α=2 β=35 γ=3+5

(2)

(2)

βγf(x)dxを求めよ。

(1)の解答より、

βγf(x)dx=βγ(x34x28x+8)dx=[14x443x34x2+8x]βγ=(14γ443γ34γ2+8γ)(14β443β34β2+8β)=14(γ4β4)43(γ3β3)4(γ2β2)+8(γβ)=14(γ2+β2)(γ+β)(γβ)43(γβ)(γ2+γβ+β2)4(γ+β)(γβ)+8(γβ)

ポイント①

γ+β=6 γβ=25 γβ=4

上記より、γ2+β2=(γ+β)22γβ=28

よって、

βγf(x)dx=14(γ2+β2)(γ+β)(γβ)43(γβ)(γ2+γβ+β2)4(γ+β)(γβ)+8(γβ)=14286254325(28+4)4625+825=84525635485+165=10035

解答(2)

βγf(x)dx=10035