突然ですが皆さん、「自己推薦」というものをご存じですか?
大学のホームページ見ると、「学校推薦」「総合型」「AO」のほかに
「自己推薦」って名前の方式がある!
「自己を推薦する」わけだから、特別な実績とか必要なのかな?
他の推薦とはどう違うの?
そこで今回は、「自己推薦入試の特徴と総合型などの他の推薦制度との違い」について、
定期テスト学年1位から推薦入学した私がご紹介します!
この記事は、以下の受験生におすすめです!
- 推薦志望の人
- 学校の勉強というより行事などに活動的だった人
- 推薦を複数受けたい人
自己推薦とは?
基本情報
自己推薦は、総合型選抜の一種または別名で表されることが多いです!
そのため、学校推薦型とは違い、学校からの推薦状を必要とせず、代わりに自分自身をアピールする「自己推薦書」というものが必要になります!
「自己推薦書」は、総合型や学校推薦型などの方式の種類によらず、
どの推薦にも提出が必要です!
評定基準はあるの?
評定基準が課される大学が多いです!
しかし、総合型と同じく、課外活動の実績や志望理由重視です。
そのため、評定は単に足切りに使用される可能性があります!
また、一部大学や学部によっては、評定ではなく英語などの資格を課されるケースもあります。
以下をご参照ください!
倍率
以下は、主要大学の自己推薦と一般選抜の倍率を比較したときの表です!
2024年度入試 | 自己推薦 | 一般選抜 |
早稲田(社会科学部) | 5.7 | 8.5 |
慶應(文学部) | 2.1 | 3.2 |
明治(文学部) | 2.5~36.0 | 5.0 |
青山学院(文学部) | 3.2~4.9 | 3.4 |
駒澤(文学部) | 1.6~5.8 | 3.1 |
学部・学科によって、かなりバラつきがありますが、
難関大学ほど、自己推薦が一般より倍率は低い傾向にあります!
早稲田や慶應は、総合型選抜が自己推薦しかないため、
総合型全体での倍率も一般より低いです!
総合型選抜(旧AO入試)との違い
重視されるポイント | 受験期間 | 受験できる大学 | 併願 | |
自己推薦 | 実績や資格、自己推薦の説得力 | 1~1か月半 | 私立のみ | 〇 |
総合型(旧AO) | 学ぶ意欲や学校との適正・人間性の総合評価 | 2か月~3か月 | 国公立・私立 | △ |
重視されるポイント
総合型と自己推薦は、出願書類や選考方法がほぼ同じです。
しかし、評価軸は異なります!
自己推薦→実績や資格
総合型→学ぶ意欲や学校との適正、人間性
このことから、自己推薦では「自己推薦書」、総合型では「志望理由書」が
特に評価対象になっているのでしょう!
受験期間
自己推薦の方が受験期間が短い傾向にあります!
以下は、慶應義塾大学 自己推薦(文学部)と総合型(法学部)の、
出願から合格までの期間を表として載せました!
2025年度入試 | 自己推薦(文学部) | 総合型(法学部) |
出願登録期間 | 10月15日~11月5日 | 8月1日~9月4日 |
出願書類受付期間 | 11月1日~11月5日 | 9月2日~9月4日 |
選考 | 11月23日 | 9月17日~22日(1次or2次) |
合格発表 | 11月28日 | 11月1日(2次) |
自己推薦は長くて1か月半しか経たないのに対し、
総合型は長くて3か月もの期間を要します!
受験できる大学
以下は、自己推薦と総合型の実施大学の代表例を、それぞれ表として挙げたものです!
自己推薦 | ||
札幌大学 | 中央大学 | 早稲田大学 |
慶應義塾大学 | 青山学院大学 | 大妻女子大学 |
学習院大学 | 國學院大學 | 駒澤大学 |
工学院大学 | 法政大学 | 明治大学 |
大東文化大学 | 東京経済大学 | 東京聖栄大学 |
東京家政大学 | 東洋大学 | 明治学院大学 |
東京農業大学 | 神奈川工科大学 | 北里大学 |
神奈川大学 |
総合型選抜 | ||
お茶の水女子大学 | 中央大学 | 早稲田大学 |
慶應義塾大学 | 青山学院大学 | 大妻女子大学 |
学習院大学 | 國學院大學 | 駒澤大学 |
電気通信大学 | 法政大学 | 明治大学 |
東京科学大学 | 東京経済大学 | 東京学芸大学 |
東京海洋大学 | 東洋大学 | 明治学院大学 |
東京農業大学 | 神奈川工科大学 | 北里大学 |
神奈川大学 | 東京農工大学 | 横浜国立大学 |
※黒→私立、赤→国公立
上記より、自己推薦を実施する大学はほぼ私立大学であることが分かります!
併願
総合型の場合、併願できる大学とできない大学に分かれます。
一方、自己推薦の場合、併願できる大学が多いです!
一部、東洋大学のように専願制の大学もあります!
そういう時は、他の大学と比べて極端に倍率が低くなっているかと思います。
志望大学がある場合、よく募集要項を確認してみましょう!
東洋大学 募集要項
まとめ
いかがでしたか?
自己推薦は、評定はもちろん資格や実績が必要であるため、
学校推薦や他の総合型以上に高校3年間の積み重ねが大事になってきます!
しかし、
- 併願できる
- 受験期間が短い
- 知名度が低い
上記のメリットから、
「複数の志望校」を、より「早く」、より「簡単に」合格することができます!
また、これなら他の推薦入試と組み合わせることも夢ではありません!
ぜひ受けてみてください!