八王子学園八王子中学 20233⃣解説 東大・医進クラス

下のグラフは、選手A,Bが、スピードスケートの直線100m、カーブ100m、直線100m、カーブ100m、直線100mの合計500mのコースでそれぞれ滑走したときのようすを表したものです。選手A,Bがコース上の直線、カーブを進むときの速さはそれぞれ一定です。このとき、次の問いに答えなさい。

(1) ㋐の時間は何秒ですか。

上図のように、直線とカーブが交互に続いている。

そして、直線とカーブでは選手AもBも進む速さは異なる

㋐の時点は直線であるため、選手Aが400~500mまでの直線100mをどのくらいの時間で進むのかを考える!

上図のような赤丸から、選手Aは直線100m進むのに\(\displaystyle\frac{20}{3}秒(\frac{155}{6}-\frac{115}{6})\)かかる。

よって、㋐は\(\displaystyle\frac{115}{3}+\frac{20}{3}=\frac{135}{3}=\color{red}{45秒}\)

(2) ㋑の時間は何秒ですか。

まず、直線とカーブにおいて、それぞれ選手A,Bの100m進むときにかかる時間を求める!

例えば、選手Aにおいては、直線で\(\displaystyle\frac{20}{3}秒(\frac{155}{6}-\frac{115}{6})\)、カーブで\(\displaystyle\frac{75}{6}秒(\frac{115}{3}-\frac{155}{6})\)かかる。

選手Bの直線においては、\(\displaystyle\frac{25}{3}秒\)(0~100mの地点より)かかる。

選手Bのカーブにおいては、0~500m地点の45秒のうち、100m3つ分は直線であるため、

\(\displaystyle45-\frac{25}{3}\times3=45-25=20\)

100m残りの2つ分(カーブ)は以下のように20秒であるので、1つ分は\(\displaystyle10秒\)(\(\displaystyle20\div2\))かかる。

まとめると、以下の表になる。

さらに、上の表より、選手A,Bそれぞれの直線とカーブにおける速さを求めることができる!
\(\displaystyle(100m\div\frac{20}{3}や\frac{25}{2}といった秒数)\)

まとめると、以下の表になる。

上の2つの表を基に、300~400mのカーブにおける㋑の秒数を考える!

300m地点の2人の選手のかかった秒数は以下である。

上のグラフより、選手A,Bが300m地点から㋑の地点までかかる秒数は、

選手A→\(\displaystyle(㋑-\frac{155}{6})\)秒

選手B→\(\displaystyle(㋑-\frac{80}{3})\)秒

次に、選手A,Bのカーブにおける速さは、上の表より

選手A→8m/s

選手→10m/s

距離=時間×速さであるため、以下の式が作れる!

\(\displaystyle(㋑-\frac{155}{6})\times8=(㋑-\frac{80}{3})\times10\)

\(\displaystyle㋑\times8-\frac{155}{6}\times8=㋑\times10-\frac{80}{3}\times10\)

\(\displaystyle㋑\times8-\frac{620}{3}=㋑\times10-\frac{800}{3}\)

\(\displaystyle㋑\times10-㋑\times8=\frac{800}{3}-\frac{620}{3}\)

\(\displaystyle㋑\times2=60\)

\(\displaystyle㋑=\color{red}{30秒}\)